軽率に演劇

はじめまして。ラム肉まとんと申します。とある劇団で役者をやったり、演出をやったり。たまに台本を書いたりしています。このブログでは、初心者が参考になる稽古や自分の台本、音響照明についてや、演劇について書いていきます。軽率に演劇を始めましょう…!流行れ演劇…!

演劇初心者にこそしっかりとやってほしい稽古~腹式呼吸~


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こんにちは。ラム肉まとんです。

今回から少しずつ、演劇の基礎稽古についての記事を書いていこうと思います。

演技は声や体(動き)で感情を表現するものです。そのため、演技の稽古といえば滑舌や発声、台本を使ってのシーン稽古などを想像する初心者の方が多いと思います。 しかし、その前の段階を忘れてはいないでしょうか?声を出すための前の段階。そう・・・

「呼吸」です!!!

演劇の呼吸は腹式呼吸が基本

そもそも、普通に生きている人は、「腹式呼吸とは何ぞや?聞いたことはあるけども……」という感じだと思います。 呼吸には大まかにいうと胸式呼吸腹式呼吸の二つがあります。

胸式呼吸とは、肋骨を拡げることで、拡がった分、空気が肺に入る、というものです。主に肺は横に広がります。そのため呼吸に合わせて肩が上下します

腹式呼吸と、横隔膜(肺の下の部分にある部位)を下げ、その下げて空いたスペース分、空気が吸えるようになる。というものです。主に肺は下部が拡がります。 そのため、おなかが膨らみます。

人間は普段、胸式呼吸と腹式呼吸を両方行って呼吸をしています。 演劇や、歌などにおいて腹式呼吸でやりましょうというのは、呼吸時の腹式呼吸の割合を多くしましょうという話です。

なぜ腹式呼吸がいいのか

理由は大きく二つあります。

1. 胸式呼吸に比べて多くの空気を吸い込むことができるから。
2. 胸式呼吸に比べて喉に余計な力が入らないから。

1の理由は当然、長く息を取り入れることで、長台詞を余計なブレスなく言うことがでためです。 台詞中のブレスは非常に邪魔なのです。お客さんにとっても、余計なところでブレスを入れることで、台詞の意味が伝わらなくなったり、役者が演じているうえでも、気持ちが切れてしまったりと良いことがありません。そのため、多くの息を取り入れ、ブレスがなくても長台詞を言えることが良い演技につながるのです。

2の理由は、胸式呼吸は呼吸をするときに肩の筋肉や胸の筋肉、首の筋肉を使って行います。すると、喉に力が入ります。すると喉が硬くなり、演劇に必要な大きく、響く声が 出にくくなってしまうのです。

腹式呼吸の感覚に慣れよう

ここから先は腹式呼吸を身に付けるための稽古について書いていきます! まず理解してほしいのは、多くの人は立っているときは胸式呼吸、仰向けで寝ているときは腹式呼吸で呼吸しているということです。 つまり、この稽古で身に付けるのは寝ているときと同じような呼吸を立ったり、動いたり、座っていたりするような演技中に行えるようになることです。

まずは寝ながら腹式呼吸の感覚に慣れる!!!

上記した通り、仰向けで寝ているときは無意識のうちに腹式呼吸を行っています。

そのため、まだ腹式呼吸に慣れていない人は寝ながら稽古していきましょう。

まず、仰向けに寝転がります。手足は延ばし、肩幅ほどに足を広げます。手も同様に体の側面につけるのではなく、肩幅ほどに広げ、手のひらは下にし、地面とぴったりとくっつけます。

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このような体制になります。(この画像だと少し手を開きすぎているかもしれませんが・・・あと手のひらは下です・・・)

そして最も大事なことは…リラックスすること!です。体に余計な力が入ると、良い呼吸ができません。

仰向けになりながら、地面に体の背面すべてをくっつけるようなイメージで…リラックスして…すやあ…ZZZ………Σはっ!稽古しなきゃ!!

稽古の時は誰か一人がカウントをとりながら呼吸をしていきましょう。また、二人一組になり、やらない方ががおなかに手を置き、おなかが動いているかを確認しながらやるのも非常に良い方法です。 フィードバックができることに加え、呼吸をしている方もおなかに手を置かれるため、腹式をより意識できるようになるからです。

まずは1秒で吸って1秒で吐く、次に2秒で吸って2秒で吐く。4秒、8秒、16秒。。。とできるところまでやってみましょう。

それに慣れてきたら、次は1秒で吸って2秒で吐く、4秒で吸って8秒で吐く、16秒で吸って32秒で。。。こちらもできるところまでやっていきましょう。

最終的には1秒で吸って〇秒で吐く。という稽古までできるようになるとよいですね。(私が養成所の時は1秒で吸って64秒で吐くというところまではやらされた記憶が。。。)

なぜカウントをするかというと、息を使う配分を覚えるということが必要だからです。演劇では途中の息継ぎなしで長台詞を話さなければならないことがしばしばあります。また、息を吸うタイミングが一瞬しかないこともあります。そのため短時間で多くの息を吸うこと。そしてその息で長台詞を言い切るために計算して話していく必要があるのです。そのため、この稽古は非常に大切なのです。

この稽古に慣れてきたら、同じことを立って行いましょう。 多分、寝ているときに比べて、全然できないと思います。

ここで大事なことを一つ言い忘れていました。演劇では

息を吸うときは鼻から、吐くときは口から!!!!!!

その理由はまたいつか記事にしようかと思います。

思いのほか長くなってしまったので今回はこの辺で…。

良い演劇ライフを~~~

自己紹介

 

はじめまして!!! 

 

最初の記事ということなので、まずは自己紹介記事を書こうかと思います!

ラム肉まとんと申します。本名ではありません。

 

私の趣味うんぬんは興味ないと思うので(笑)

これから書こうと思っている演劇についての記事の信憑性が少しでも上がるように演劇についての経歴を少し…!

 

  1. 高校生1年のころ、俳優・声優の養成所に入所、演劇に出会う。
  2. 高校卒業後、大学へ進学。演劇部に入部。演劇部では主に、役者・演出を担う。
  3. 就職後、社会人をやりながら社会人劇団にて演劇活動をしている←イマココ

 

ということでかれこれ演劇には8年関わっております。

これから演劇を始める未経験の方、始めたばかりの初心者の方の不安を払拭できるような、基礎練習や演劇についての向き合い方などを記事にできたらいいなと思っております…!!!

 

最初の記事なので軽めに………。

 

今後ともよろしくお願いいたします…!

少しでも役に立てたらと願って……

ラム肉まとんでした。